中国旅行:上海2

連日の気温30℃オーバー。どの駅で降りても黒だかりの人。人々はどこまでも活発で貪欲。 ギラギラとしたバブルのど真ん中の現状とその中におけるオタク達はどのように過ごしているのか、 中国旅行も5月に入り、僕とMさんも黄砂の渦中で車を掻き分けて進む。



ホステルでモーニングを食いつつ、昨日買ったアニメDVD「火力少年王」を見る。
日本で放送したらまず間違いなく「今までにないレベルの作画崩壊!」などと話題になることだろう。



上海の道路は広い。片側5車線+側道1車線くらいはザラだ。 そして信号は少なく、歩行者はこの交通量も多い道を歩いて通過する。 どうやって通過するかというと、まず歩道からゆっくりと車道に出て、車にプレッシャーをかける、 するとどこかの段階で根負けする車が出てくるので中央分離帯まで移動し、そこで一度ストップ、また同じことを繰り返す。 これで30メートルくらいある道路もやり過ごしてしまうのだ。



ゲームセンター。 体感ゲームとプライズが多く筐体もののビデオゲームは少ない。写真を撮っていたら注意され、その後は常に店員に付き纏われた。
なお、ここでプレイしたスト4は何故か家庭用で、家庭用がクレジット制で動くという奇妙なものだった。 ここで中国チュンリーに敗北を決し悔しい思いをした。


「保羅」という店。超うんめー。



現地の同人イベントを見学しに余山(シェシャン)というところに移動。同じ上海市だが落ち着いた雰囲気。
子供用の乗り物は夢に出てきそうなほど可愛くない。



迷いかけていた僕とMさんの前にこれ以上無いランドマークが現れる。 基本的に日本のコピーだが、最後の写真でカタカナを間違えている。



この日はステージ上の歌やコスプレの寸劇がメインのイベントだったらしく、物販のブースは少なめだ。 売られているものは主に日本のネット等で拾ってきた画像をTシャツやステッカー等にプリントしたものや、 パチモノフィギア、パチモノ抱き枕が殆どで、「Picture OK?」のような英語もまったく通じないのでジェスチャーが大活躍だ。
日本語ができる若者がKeyの作品4つが入ったDVDを売っていて 「俺が作ったんだ!あの名作が4つも遊べるんだ!俺が作ったおかげでみんなが遊べるんだ!」 と非常に誇らしげだった。
しかしパチモノだけではなく、角川の現地代理店がローカライズしたラノベを売っていたり(ラノベはOKで漫画は政府がNOを出しているそうだ)、 台湾から持ち込んだ本物を売る店もあったりで、そういう本物のすぐ横で偽者が売られていることになる。
台湾から本物を持ち込んで売っていた林(リン)さんから英語で聞いたところ、中国の中高生は偽者を偽者と知りつつ安いから 買わざるを得ない状況だそうだ。



「.hack」のコスプレとその寸劇。個人的にこの作品には思い入れがありすこし感慨深かった。
「.hack G.U」は海外版は北米版しか出ておらず、中国語版は無い。彼らは外国語版をプレイしたのだろうと思われる。



上海市で使える万能ICカード、電車にタクシーに地下鉄に船にバスに大活躍だ。
僕はそんなカードをここで痛くしてもらいました。痛くした次の駅でチャージが切れ、おばさんに提出せねばならなくなりました。



上海の有名ゲーセン「烈火」。主に対戦格闘ゲームが盛り上がっている。
僕が昔通っていた新宿のゲーセン「モア」に非常に近い雰囲気で、ビデオゲームは1クレジット約7円。
何故か店内で猫を飼っている。


熱く、臭く、やる気に満ちた魅力溢れる町、上海。
僕とMさんは、更に中国に住む僕の旧友、Kに誘われパチモノとバブルの世界へ…

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