中国旅行:杭州2
長かった中国の旅もあと1日。 僕とMさんは最後の最後に観光のようなことをする。
ホステル近くのオープンカフェでモーニング等というお洒落行為も日本人がいないならへっちゃら。
中国にはオープンカフェが多いが利用者は欧米人が多い。スイカはしょっちゅう出てくる。
ホステルのすぐ近くにあったがずっと無視を決め込んでいた銭王祠という寺。
宋の時代の伝説的名君5人組が揃い踏み。とてもでかい人達だったのだというのがわかる。
最後の写真の像のふもとにクッションみたいなものがあるのが分かる。参拝者はこのクッションに膝をついて祈るのだ。
同じく銭王祠の絵と石碑。
古代の合戦は矢が飛んできすぎである。
ででんと構える石碑はまるでモノリス。どれだけ霊験あらたかな代物だろうと思って読んでみると「2003年10月1日」の 文字が。我々は次の目的地へと急いだ。
今まで完全に無視してきたけど杭州はこの西湖による観光の町である。
この日は平日で人も少なく(とは言っても多いが)、気ままに探索することができた。 西湖の周囲は観光用のバスが走っており、これに乗ると爽快だ。
野外での麻雀はそんなに無いのかここで見たのが最初で最後で、むしろ中国将棋の方が多かった。 買い食いしたのはプルーンのおこわ。不思議と旨い。
あとチャイナドレスでバトミントンは最高なので日本にも輸入されるべき。
宋の時代の名将・岳飛を祭った寺。
岳飛は南宋の武将で当時戦っていた金との和平案に反対し、断固戦うべきの立場を取った。 しかし和平派の秦檜に無実の罪を着せられ誅殺された。岳飛の死後、冤罪は証明されその後は英雄的扱いをされるようになった。
ここには岳飛の墓と、秦檜の縄で繋がれた形の像があり、かつてはその像に唾を吐きかけるという風習があったが、現在では禁止されている。
残念ながら我々はその秦檜の像を発見することが出来なかった。無念である。
西湖のほとりを歩いていたら急に猛烈にかっこいいスタバが出現。
あまりのかっこよさに一服。
値段はカフェラテ一杯25元、日本円でおよそ330円ほど。 中国の1食にかかる費用は大体12元くらい。 中国限定のカップを買おうとしたら120元。中国の最高額の紙幣は100元札。 尋常ならざる高さである。
次に来たのは湿地公園博物館。空には戦闘機。見逃せないキャラクター達。
公園内部は高額だったので入らず外を回っただけ。
黄龍洞。
伝説の黄色い龍が現れたという寺だが、文革で一度破壊されその後に建て直した寺なのでやけに新しく小奇麗だ。
バスからパシャリ。
お分かりいただけるだろうか、バスは現在一番内側(中央分離帯側)によっており、それより更に内側からビュンビュン 車が追い越していく。そう逆走しているのだ。
横の車間距離も奇跡的なほど少ない。
土産物類。 毛沢東時代のプロパガンダを茶化したグッズがメインだが何故かカプコンの影響も。
最後の奇跡のような容量を持ったのSONY製USBフラッシュメモリは家に帰って早速PCに刺して、容量を確認すると 「859GB」と認識された。興奮して20Gほどデータを突っ込んで見たらPCごとクラッシュし、データは消えていた。 化かされていたという言葉がぴったりの出来事だった。
漢方薬屋。斧のマークの薬がかっこいい。
冬虫夏草は現物を見るのは初めてだが、高い!中国で見た品物の中で一番高い。
淫羊羹は恐らくはバイアグラだと思われる。
清河通りにある屋台通りとそのメシ達。
ラーメンはうんまいがたこ焼きは、これは小麦粉を水に溶いたものを熱してケチャップをつけたもの。 タコは入っていない。
秋刀魚は中国でも秋刀魚と書くという衝撃。
色んなTVで紹介されてる太極茶房。
この光景は外から見れるのでわざわざ入らなかった。
帰る日、早朝。
6時過ぎくらいに目が覚めた僕は眠るMさんを置いて清河通りを散歩に行った。
早朝の杭州は掃除、朝市、太極拳及びダンスの町。住人は老人だ。
大体朝6時半から8時くらいまでの間の清河通りの様子。キオスク的な売店はやっていて僕はここで ビンラディンが死んだことを知った。
なお、カードキーを持って出たので後でMさんに怒られた。非常に申し訳ない。
すごい豪勢なマックでモーニング。
コーヒーに砂糖もミルクも滅茶苦茶付けてくれる。
そして杭州駅へ。もう一日中国にいるMさんとはここで別れて一人で上海・虹橋空港へ。 瞬間的に口が利けなくなったという恐ろしい事実。
目的の空港は1番ターミナルだったが、着いた空港が2番ターミナルで最初それに気付かずしかも ターミナル同士はバスで20分の距離にあった。
僕はなんとか「イー(1)チィーチャー(空港)」という質問で「巴士(バス)」という言葉をゲットし 超ギリギリで飛行機に滑り込み無事帰宅したのであった。
とにかくエキサイティングな旅だった。
中国は見てもらったとおり、とにかく人々がアグレッシブな国で圧倒された。
触れ合った中国人達は皆うるさくて親切で世話焼きで大雑把でテキトーで、慣れてしまえば割と 心の思うままにやり取りが出来て、非常に心地よかった。
来る前までは「反日意識が強いのでは」と不安だったが、ここ浙江省ではそういうものは一切無く、むしろ 日本から来たというと常に歓迎ムードで拍子抜けだった。
物価は安く平均すると大体日本の3分の1くらいで済んだと思う。 安ホステルに泊まったがそれにしても7泊8日で遊び歩いてお土産買って4万円も掛からなかったというのはすごい。(飛行機代は別)
公害は日本に伝わっている程ではない、汚染にやられた七色の水が澱む川、みたいなのはさっぱり無かった。 しかし上海市の空気が悪いのは間違いないとは実感できたのでマスクは持っていった方がいい。
食べ物は基本的に旨いと思う。割と汚い店で食べても旨くて腹に当たるということは無かった。 水は、ホステルの水はとても飲めたものじゃなかったので、ミネラルウォーターを2元(30円程度)で買っていた。 ペットボトルのお茶は猛烈に甘いので好きじゃないなら避けた方がよい。中国はコンビにだらけで飲み物自体はどこでも手に入る。
治安については男二人で常に歩いてたからか、特に危険を感じることは無かった。 ポン引きは多く、夜になるとタクシー運転手もポン引きに変身したりするが、まあ普通に無視すればいいだけで特にどうということはない。
言葉は英語ではダメ。ハローやサンキューも通じなかったりするので中国語をかじっていかなければ何も出来ないと思われる。Mさん本当にありがとう。
総評すると、すごい楽しかった。またぜひ行きたいと思う。
今後も何か特別なお出かけがあればこの日記コンテンツを更新します。
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