Quantum Ninja

ECHS BACHS

80MSP

「時間と重力と空間が全て混ざってしまった。ニンジャを操り時間強盗を潜り抜け、クロノ・クリスタルをゲットしつつ、歴史を守れ!」――公式の説明テキストより。


荒めのポリゴンモデルながら勇ましい構えを見せる我らがニンジャ、シンプル極まるタイトル画面だ。しかし本作は完全な2D横スクロールアクションで、この3Dモデルは本編に登場しない。


「なにこれ…」以外の感想を持つのが難しい背景。音楽も音程を外しており、ニンジャはジャンプするごとに気持ちの悪い呻き声を出す。なおゲームは移動とジャンプでゴールまで行くというだけの非常にシンプルなものだ。


ステージを追うごとに難解さが増していく背景。恐ろしい事にこれらの背景はスクロール速度がほかの背景と連動していない。それぞれが違う速度で左右に流れるのだ。長時間のプレイは三半規管が狂ってくる。


悪夢以外に形容のしようがないステージ。空のテクスチャはリニア状に敷き詰められこの世界の気持ち悪さに一役買っている。ステージを進むと音楽は変わるがどの音楽も音程を外している。


筆者はこのゲームをプレイし続けどうも少し脳がおかしくなってしまい、本作を購入してクリアまでしてしまった。最終ステージで待ち受けるマップチップによる「YOU WIN」の文字。


スクリーンショットで見ると珍妙なのは背景のように見えるが音関係のデータも中々のもので特にニンジャ絶命時の悲鳴は絶品だ。筆者はこの狂ったステージを更に見たくなり、デモ版で4面でゲームオーバーになってから製品版を購入、14,5面までの本作を一気にクリアーした。しかしながら、ステージ背景にバリエーションがあったのは4面までであり、それ以降は全て使いまわしであった。
本作の開発元のARCHOR GAMES(ECHS BACHSは個人名だと思われる)は2011年3月現在もかなり活発に活動していてかなりのスピードで新作をリリースしているようだ。今後の作品にも期待がかかる。

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