STREETS OF FURY
Cyrille Lagarigue
240MSP
暴力に支配されたパリを救え！製作者自らが実写取り込みされたキャラクターとなってくんずほぐれつ空中コンボ。今日も花の都にドロップキックの声が響く。ファイナルファイト風ベルトスクロールアクションの快作。
昔懐かしいベルトスクロールアクション、しかし奥行きは餓狼伝説のような３ラインという構成。３つの攻撃ボタンとレバーとボタンを組み合わせた特殊攻撃、プレイヤーの動きは多彩且つ機敏だ。画像右側でファイティングポーズを取っているのがMC Manhattan。いい名だ。
個性的な９人の使用キャラ。性能はキチンと違うが役者は実質４人しか存在せず残りは色違いのキャラクターとなる。恐らくは画像のSam I. Amがこのゲームの主犯であろう。
混乱する戦線。エッフェル塔のふもとは随分殺風景である。本作はオフラインで４人まで同時プレイ可能だ。バウンドする相手を殴れるのは２回まで、アッパー系の打撃はジャンプでキャンセルできる等、非常に近代的な格闘ゲームのシステムが取り入れられている。
コマンド表のほかにも例となるコンボ攻撃の動画もゲーム内で見ることができる。なお、技名には日本のゲームのパロディも多数存在する。本作のタイトルは海外版ベアナックルであるStreets of rageから来たものと推測するがどうか。
クレジットでは役者の名前と制作上の役割が被っているのが見て取れ本作の自給自足ぶりが手に取るように分かる。フレキシブルな仕事をした若いデベロッパーに幸あれ。
工夫次第でいくらでも繋がる空中コンボに軽快なゲームのテンポ。紛れもなくXboxインディーズ界における傑作の一つと言えるだろう。サウンド担当とスクリプトと役者兼任、プログラムと役者兼任などの制作スタイルにゲーム作りの原風景を見た。 なお、筆者は本作を購入しておりプレイ継続中である。